白の中に白い結晶の模様が
本当に薄ら見える器です。
白。
とても色々な白がある。
出したかった白が
久しぶりにやっと出ました。
だいぶ前に少し水色の器を
作ろうとした。
そしたらとっても
きれいな緑色の器になった。
偶然の適当な配分により
出来上がった緑。
もう一回作ろうと何回も
配分の計算をしている。
最初は真っ黒になって。
次は真っ青になって。
それからまた色々な色になって。
一回あきらめて。。。
今はこの色。
近くなってきました。
あと少しです。
緑色の器お待ちのお客様
あと少しお待ち下さいませ。
完成させます。
いっぱい失敗したけれど
いい色がいっぱい発見できました。
今回の色もずっと探していた青。
いつかの雲のような。
空のような。
最初に作ろうとした色。
緑が完成したら
この色の器も作ってみようと思います。
次はどんな色になるか。。。
緑がでますように。。。
数ヶ月前に
ある大切な出来事と
大切な思いを
忘れないために
毎日そのこと思いながら
花を生けたいという
お客さまがお店にいらしゃいました。
毎日新しい花を
生け続ける。
だから小さな一輪座しがいいということでした。
小さい花器のシリーズはいくつかありましたが
ちょうどイメージどおりの花器がなかったので
作らせて頂きました。
花器のイメージは
白くて少しピンクが入っていて
丸くてやさしい感じ。
誰にでもあるとても忘れたくないと思う
いい出来事ショックな出来事
でも膨大な時間と
毎日生きていく中で
少しずつ少しずつ薄れていく。
そしてその出来事は
とてつもない長い時間をかけ
過去のモノへといつのまにかなっていく。
そしてたまにふと思い出す。
だから人は生きていける。
過去のモノになっても
出来事だけは忘れなくても
その思いや、感情、体験は
時々忘れてしまうかもしれない。
でもどんな膨大な時間が過ぎても
一日一回はそのことを思いたい。
そのことを忘れないために花を生け続ける。
今頃春の花が一輪生けてあるでしょうか?
本当にとても大切なモノを作らせて頂き
ありがとうございます。